【誰でも出来る!確定申告の出し方 その1】

ここまで読み進めて下さっている皆さんは、フリーランスエンジニアへの興味が少しずつ強くなってきたのではないでしょうか?とは言え、やはりまだまだ現実感のあるイメージが付いていないかと思います。そう、それは「確定申告」、フリーランスとは切っても切れないこの課題があるから…。

    

しかし、安心してください!多くのフリーランスエンジニアがいるという現実がある限り、今このサイトをご覧頂いている 皆様にも必ず出来るということです。この項目では、初心者の方でもイメージが付きやすいように「確定申告とは?」ということから確定申告のやり方」まで詳しく説明していきます。一緒に学んでいきましょう!

確定申告とは?

まず、確定申告についての基本的な情報を学んでいきましょう!確定申告とは、フリーランスや法人が納税額を確定させる手続きのことです。この手続きは、20万円を超える事業収入(報酬)がある場合に発生する手続きです。このサイトをご覧の皆さまは、フリーエンジニアとして客先常駐をするケースがほとんどだと思うので、20万円を超える事業収入が見込めます。よって、この手続きは不可避と言えるでしょう。

         

そもそも、私たちは日常生活を送るうえで、様々な「税金」を支払いながら生活をしています。住所を持っていれば住民税を、買い物をすれば消費税を、という具合にです。それと同様に、普段から一生懸命に仕事をした結果得られた「所得」に対しても、「所得税」というものを支払う納税の義務があります。所得とは、いわゆる「手取り」を指します。ちなみに、収入はいわゆる「額面」を指します。年収は額面ベースで語られることが多いので、【収】という漢字が使われていることからも分かりやすいでしょう。

    

会社員として働いている場合、この所得税は会社が予め貴方の収入から天引きし、あなたに代わって税務署へ納税してくれています。この点は、サラリーマンだと楽でいいですよね!しかし、フリーランスとして独立した場合、自らこの作業をする必要があります。それが「確定申告」の正体です。1年間の所得や経費などを書類としてまとめて、税務署へ報告しましょう、ということですね。なぜなら、個人事業主や会社経営者は、自分から税務署に報告しないと、その人がどれだけ儲けて、どれだけ経費を使ったかが把握できないからです。イメージとしては、毎月所得税を引かれていないので確定申告の時に、一気にまとめて前年の収入を報告し、収めるべき所得税を払う…という感じでしょうか。そして、もう一つ確定申告を語る上で、外せないのが「確定申告の期間」ですよね。皆さんは毎年、年明け頃から「確定申告」という言葉を巷で耳にすることが増えるのではないでしょうか?そう、確定申告の受付期間は毎年2月~3月(年によって具体的な日にちは異なる)になっています。例えば、2016年の2月16日~3月15日に行われる確定申告では、2015年1月1日~2015年12月31日までの所得や経費を報告するというように、前年1年間分の申請を行うルールとなっています。途中で開業された方は、開業した日から12月31日までの経費を報告します。     

白色?青色?確定申告の種類

    

貴方は確定申告という言葉と同様に「青色」「白色」という言葉も聞いたことがあるのではないでしょうか?それぞれの大きな違いは、作成する書類や手続きの方法、申告によって得られるメリットといった点があげられます。一般的には、「白色」は簡易的な記帳で済ませたい、手続きを簡単にしたいという方にお勧めと言われています。一方青色は、記帳義務や決算書(貸借対照表・損益計算書)の作成義務があり、少し手間が掛かりますが、少しでも節税したいと考える方にお勧めされることが多いです。白色、青色の開業準備段階における明確な違いの一つとして、青色申告をしたい場合は開業から2ヵ月以内に「所得税の青色申告承認申請書」を税務署に提出があるという点があげられます。開業届を提出するタイミングで、この「所得税の青色申告承認申請書」も提出するのが間違いないでしょう。提出したからといって、絶対に青色でしか申請できないわけではないので、提出しておくのが無難です。白色での申告でいいと決めた方は、特に提出物は必要ありません。この前提条件を理解したうえで、青色と白色ではどのくらい差がでるのか(青色がお得なのか)を、比較していきましょう!筆者が知り合いのフリーエンジニアに取材し、月収40万円と月収70万円のケースで計算してみました。

    

<前提>

         

■40万/月(年収480万円の場合)

    

白色で申告した場合…3,925,500円の所得

    

青色で申告した場合…4,227,360円の所得

    

従って、青色で申告した場合の方が、301,860円お得に!

     

■70万/月(年収840万円の場合)

    

白色で申告した場合…6,614,280円の所得

    

青色で申告した場合…6,913,464円の所得

    

従って、青色で申告した場合の方が、299,184円お得に!

         

40万/月と、70万/月の2つのケースで比較した結果、どちらのケースも青色での申告の方が30万円近くお得になることが分かりました。つまり、白色で申告するよりも、青色で申告したほうが30万円の所得UPということです。実際に、フリーエンジニアとして活躍されている方からリアルな数字をお聞きし、経費などはそれを元に計算されたものなので、非常に参考になると思います。先にも書いた通り、青色申告では帳簿さえしっかり行えば、経費計上が出来るため、その分所得税が引き下がります。その結果、額面から(例えば480万円)差し引かれる所得税が減り、結果として収入がUPするというカラクリです。これは、税務署も認める立派な節税と言えるでしょう。フリーエンジニアとして、今後独立をお考えの方は、こうした税務上のサポートも含め、ぜひ弊社までお問合せください。先輩フリーエンジニアも多数所属しておりますので、フリーエンジニア同士の交流も可能です。担当者によるサポートはいつでも無料で行えます。

次に青色申告の申請方法をご説明します。

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